前回ストキャスティクスについて記したので、今回はRSIについて詳しく紹介していきたいと思います!
RSIの前にサイコロジカルラインのお話
サイコロジカルラインとは、『一定期間の中で、上昇したローソク足が何本あったか』を見る指標です。
例えば・・・
10本のうち、上がったのは4本→40%
10本のうち、上がったのは7本→70%
↑といった具合です。
売り・買いの力関係を見ることができるテクニカル指標ですね。
ただ、このテクニカルには弱点がありまして、ローソク足の本数のみでカウントしているので価格に着目していないのです。
例えば・・・
10本のうち、上がった本数は7本、下がった本数は3本
↓
上がったローソク足は1本10円ずつ上がった → 『10×7=70』プラス70円
↓
下がったローソク足は1本50円ずつ下がった → 『50×3=150』マイナス150円
↓
10本トータルでマイナス80円になっているのに、サイコロジカルラインでは『70%』となる
といった事象が起こりうるのです。
この問題を踏まえて改良されたのが『RSI』なのです。
RSIとは?
RSIは以下のように計算します。
以下に例を挙げてみます↓。
RSIを上手に使うには?
RSIの概要については分かったのですが、問題はどうやったらうまく使えるのか、というところです。
僕は自動売買やサインインジケーターなどを作成したくてMQLを勉強しているので、EA等で運用する際に利益の出るように正確に期間設定などをして的確に運用しなければいけないため、こちらについてもポイントを勉強したのでまとめてみました。
別の根拠も用意して見極めを
ストキャスティクスの時もそうでしたが、『買われ過ぎ=売りシグナル』と鵜呑みにし過ぎてエントリーするのは危険です。
RSIが70%に近付くと、利益確定の売り注文が入って反転する可能性は確かにありますが、さらに買いが加速する事も十分考えられます。
なので他のテクニカル指標と組み合わせるなど、別の根拠を用意して見極める事も重要かもしれません。
トレンド相場かもみ合い相場か
RSIを使用するうえで重要なのが相場の過熱感の見極めです。
というのも、RSIにはトレンド相場では機能しにくいといった特性があります。
なのでトレンド相場でRSIが70%を超えたからといって売りエントリーしてしまうと上記のように更に買いが加速してしまうかもしれません。
逆にもみ合い相場だと機能しやすいので、RSIを使う場合はまず相場の過熱感を見るという事を習慣にした方がいいですね!