開発者:Emi
※重要 LINEヤフーよりアナウンスがあり、2025年3月31日にLINEnotifyの提供が終了します。そのため、LINE通知機能が使用できなくなります。
トラリピEA(TrapRepeat.ex4)とは?
TrapRepeat.ex4(トラリピEA)は、マネースクエアジャパンのトラップ&リピートイフダンや、インヴァスト証券のトライオートFX、外為オンラインのiサイクル注文などと同様の注文方法をMT4で稼働するEAで実現しています。
各業者が提供しているトラリピ注文の弱点として、取引手数料やスワップがとても割高に設定されており、たくさんの注文をこなすトラリピではかなり不利な環境でのトレードとなることが問題でした。
しかしMT4で稼働するトラリピEAならば、お好きなFX業者を選択することができます。
例えば国内FX業者でドル円スプレッドが0.3銭程度のオアンダなどを使えば、トラリピ提供業者とくらべて取引コストを1/5程度にまで圧縮することが可能になります。
EA門ではトラリピEAを含めたすべてのEAが1週間無料お試しができますので、この機会にぜひ一度触ってみてください。
トラリピEAの適用方法
それではトラリピEAの使い方を解説していきます。
まずトラリピEA(TrapRepeat.ex4)をダウンロードしたら、MT4の【Experts】フォルダにいれてください。(【Indicators】フォルダと間違える方が多いので注意してください。この時zip形式に圧縮されていたら必ず展開してからいれるようにしてください。)
その後、MT4を一度再起動してください。
MT4を立ち上げると【ナビゲーター】ウィンドウに【TrapRepeat】表示されていますので、それをドラッグ&ドロップでチャートに適用します。
チャートに適用すると右上にニコちゃんが表示されますが、このマークが笑っていれば適用は完了です。
もし上手く適用できない場合は下記の記事を参考にして設定をしてください。
トラリピEAの使い方
トラリピEAの使い方は非常に簡単です。
まずはチャートに表示された上下の黄色いラインをドラッグして、トラリピ注文を入れる範囲を選択します。
範囲が指定できたら、次の項の条件を指定します。
ダイアログからトラリピの注文条件を決定します
【MagicNo.】(マジックナンバー): チャートごとに注文を分けるための数字です。次の項目で詳しく解説しています。
【トラリピ停止中】: すべての設定を終えてからこのボタンを押すとトラリピが稼働します。もう一度押すと停止します。
【買】【売】: トラリピのエントリー方向を決めます。1つのチャートでどちらか一方向のみで、売りと買い両方行うには2つチャートを作成して下さい。
【ロット】: 注文ロットを入力します。通常0.01で1000通貨となります。
【本数】: 指定した値幅に何本注文をいれるかの設定です。この数値に制限はありませんが、最初にはいる注文は必要証拠金を抑えるために21本までになります。→詳しくはこちら
【トラップ値幅】: 数値を入力してチャートを一度クリックすると、注文と注文の値幅が自動で計算されてここに表示されます
【トラップを追加&削除】: このボタンでトラップ数を上下に増やしたり減らしたりすることが出来ます。
【利益値幅】: 利益確定の値幅を入力します。→損切り設定はこちら
【リフレッシュ】:ローソクの縮尺や値幅設定ボタンがチャート外にある場合に呼び戻してくれます。
マジックナンバー(MagicNo.)の解説
マジックナンバーはチャートごとにランダムに付与されます
トラリピEAでは1つのチャートに付き一種類のトラリピ注文が可能です。
そのため、複数のチャートを作って様々な注文をいれていきますが、この時に注文が混ざらないように区別するための数字がマジックナンバー(MagicNo.)です。
マジックナンバーはランダムで自動付与され、チャートと取引タブのコメント欄に表示されます。
例えば、ドル円の買いトラリピを違う幅で2種類入れたい場合はチャートを2つ作りますが、マジックナンバーを見ることで取引タブからどのチャートの注文かを区別することが出来ます。
コメント欄の表示方法(マジックナンバーの表示)
【ターミナル】の【取引】タブをひらいて項目範囲上で右クリック
取引タブに【コメント】欄が表示されてマジックナンバーが見えるようになりました
リフレッシュボタン
トラリピEAは、値幅を設定した範囲を記憶します。そのため、久しぶりにトラリピEAを立ち上げると現在価格から離れすぎて範囲指定のボタンが、下記のようにチャート外に出てしまうことがあります。
縮尺がこのように小さくなりすぎた時などもリフレッシュボタンでリセットできます
損切りパラメータ
エキスパートアドバイザの設定からは損切り関連の設定ができます。
【含み損が設定値を超えたら損切り】:オンにすると含み損が設定値の金額を超えたら自動でポジションを全決済します。
【設定値】:損切りする含み損をいくらにするかのパラメータです。
【価格が損切りラインを超えたら損切り(オンにするとラインが表示されます)】:損切り位置をラインで決めることができます。(次項で解説)
【決済したらLINE通知する】:オンにすると登録したLINE notifyトークンへ決済時に通知が届くようになります。
【LINEトークン】:作成したLINE notifyトークンを入力します。→トークンの作り方
【利確したら効果音鳴らす】:利確時のサウンドON-OFF設定です。
価格が損切りラインを超えたら損切り
パラメータから【価格が損切りラインを超えたら損切り】をオンにするとラインが表示されます。クリックでつまんでお好きな位置に移動して下さい。
上記は買い設定の場合に表示されるラインで、価格がこのラインに達した時に全ポジションが決済されます。
上記は売り設定の場合に表示されるラインで、価格がこのラインに達した時に全ポジションが決済されます。
注意事項として、このラインは損切りのみで指値利確には使えません。
トラリピEAの注意事項
簡単操作でシンプルなトラリピEAですが、実は見えない部分に高度な技術がたくさん詰め込まれています。
しかし、一部MT4の仕様を超えて開発されていますので、ご利用の際に気をつけていただくところを解説していきます。
トラリピ稼働中にチャートを削除しない
トラリピEAはPCが落ちたりMT4を再起動すると安全のため、全てのチャートが停止状態になります。
しかしチャートの情報はPCに記憶しているので取引がずれたり消えたりすることはなく、【トラリピ停止中】のボタンを押して【トラリピ稼働中】にすれば何事もなかったように再び注文が読み込まれて再稼働します。
しかしトラリピ稼働中(すでにポジションあり)のチャートを間違えて消してしまった場合は、下記の手順で復元をします。
①取引タブから復活させたい通貨とマジックナンバーを確認する
②その通貨のチャートを作ってトラリピEAを適用する
③復活させたいマジックナンバーを入力する。
マジックナンバーが重複したら手動で変更
チャートを複数作成するとたまにマジックナンバーが重複して付与されてしまうことがあります。
これはMT4のChartIDという仕様が原因で起こりまして、EAからのコントロールができませんのでどうしても発生します。
そのため、マジックナンバーが重複したら手動で番号を変更するようにしてください。
一度に入る指値は見た目は21本まで
ためしにトラップ本数を『50』でいれてみます
しかし指値ラインはなぜか21本までしか注文されません
取引タブを見ても21本しか注文がはいっていません
FXのトレードには元手となる証拠金が必要です。
MT4の仕様ではこの証拠金は、指値をいれるだけでも一部拘束されてしまいます。
そして証拠金が不足した状態で注文を出すと注文一覧には表示されますが、レートが約定価格に達した瞬間に注文が勝手にキャンセルされて通らない状態になります。
その不便な状況を減らすため、トラリピEAでは初期状態で注文を出すのは指定した範囲の中心から上下10本ずつに制限しています。
そしてレートが指値に近づいたら残りの注文を少しずつ追加していき、拘束される証拠金をなるべく抑える親切設計になっています。
そのため、トラップ本数を多めにいれても実際の稼働で指値が見えるのは数本です。これは不具合ではないのでご安心ください。
ダイアログを動かすと指値も一緒に動いてしまう
こちらはダイアログを動かすと、一緒に指値が動いてしまう問題です。これはMT4のバグの一種でダイアログを使用する場合どうしてもこのような挙動になってしまいます。
ダイアログボックスをチャートのすみに固定しておく方でしたら特に水平線とダイアログが重なる機会は少ないと思いますが、頻繁に位置を動かす方は下記の設定で水平線が動かないようにすると使いやすくなります。
MT4上部メニューの【ツール】→【オプション】を開きます。
【チャート】タブをクリックすると上記の内容が表示されます。
赤枠2箇所にチェックを入れられますが、【ドラッグによる取引変更に’Alt’キーを使う】にチェックを入れると、水平線を動かす時にAltキーを押しながらでないと動かなくなり、ダイアログボックスのみ動くようになります。
【チャート上にポジションとオーダーを表示】のチェックを外すことでも同様の挙動が得られますが、水平線や価格ラベルが表示されなくなりますので使いやすい方を選んでください。
ポジションを持っている場合は手動で決済
トラリピEAは自由に稼働と停止ができます。
ただし停止の際に取り消しされるのは指値注文のみで、すでにポジションを持っていた場合は自動で決済はされません。
EAを停止した後に、それぞれのポジションは個別で決済してください。
MT4は持てるポジション数の上限がある
トラリピは比較的多くのポジションを持ちますが、MT4は1つの口座で持つことができるポジション数に制限があります。
例えば海外のAXIORYやTITANは200ポジションまでという制約がありまして、最大ポジションを持つと操作ログに「Position limit reached」というエラーがでて、それ以上注文が通らなくなります。
業者によって最大ポジション数が異なりますので、注文幅を調整するか、多くのポジションを持ちたい場合はMT4を2つ使うなどして分散するようにしてください。
定型チャートは使わない
これはトラリピEAに限らず、チャート上に勝率表示や水平線、その他色々なオブジェクトを表示するインジケーター全てに共通することですが、MT4の仕様により【定型チャート】機能での呼び出しはご法度となります。
MT4はチャート上にデザイン的なものを表示するのが苦手で、この定型チャートを使うとオブジェクトに色々な表示エラーが起こります。
MT4のアップデートのたびに少しずつ改善をされた時期もありましたが、やはり根本的な仕組みを変えなければ解決はできないようで、高度なEAを作ることのできる開発者の間で定型チャートは触れてはいけない鬼門とされておりますのでご注意ください。
Q&A
トラリピの設定に関するQ&A
MT4のDLL許可は2箇所にチェックをいれる必要があります。
一つはMT4上部のメニューから【ツール】→【オプション】→【エキスパートアドバイザ】タブの「DLLの使用を許可する」のチェック。
もう一つはチャート上に適用しているインジケーターのパラメータ設定画面の【全般】タブから、「DLLの使用を許可する」にチェックが必要です。
下記の原因が考えられます。
・MT4の仕様で、土日などの市場が動いていない時は指値注文がはいりません。この場合はトラリピEAをそのままオンにしておけば、休み明けの市場が動くと同時に指値ははいっていきます(ただし市場クローズ時に一定以上注文が送信されたらレート制限にかかってリジェクトされる状態がそのまま市場オープン後も続くということもあるので、1番良いのは市場スタート後に再セットです)
・指値をいれるロット数に対して証拠金が足りていない
・通貨ペアに制限がある口座を使っている。(口座開設ボーナスが付
トラリピEAは売りと買いを1つのチャートで設定できませんので、同一のチャートを2つ作って個別で売りと買いの設定をお願いします
EA門に関するQ&A
こちらで詳しい入会方法を解説しています。
EA門の解約は入会よりも簡単です
こちらの記事で解約の手順を説明しています。
その他のトラブル
MT4は古いプログラムですので、特殊な解像度に対応できないことがあります。
こちらを参考に互換モードで稼働してください。
買いか売りのどちらかを指定しないと、クリックしても稼働できないようになっています